尾山神社の神前式で夫婦円満の祝福を!金沢が誇る歴史的結婚式スポット

尾山神社は、戦国時代を生き抜き、加賀百万石の礎を築いた前田利家公と正室お松の方を祀る神社です。その神門は兼六園とともに金沢のシンボルとして知られています。

今回は尾山神社の権禰宜である齋藤政裕さんに、神前結婚式や神社の由来などについてお話を伺いました。国の指定重要文化財である神門の写真も掲載していますので、ぜひご覧ください。

尾山神社の神前結婚式:特徴と厳かな挙式の流れ

尾山神社の神前結婚式のメリット・流れ

尾山神社ならではの神前結婚式の特徴などはありますか?

権禰宜

尾山神社は前田利家公と賢妻として知られるお松の方が祀られております。利家公とお松の方はたいへん仲の良いご夫婦であり、また子宝にも恵まれ、まさに夫婦円満の模範となるお二方でした。

おふたりの慈愛に包まれて夫婦の門出をお祝いできることが、尾山神社で結婚式を挙げる最大の魅力だと思います。

インタビュアー

利家公とお松の方は大河ドラマなどでも取り上げられ、多くの人に親しまれていますね。おふたりの夫婦円満にあやかり、末永いご縁を結ぶにふさわしい場所だと感じました。

尾山神社の神前結婚式の流れを教えてください

権禰宜

両家がお揃いになりましたら整列いただき、拝殿まで移動していただきます。拝殿の席にご着席いただいた後、簡単な式次第の説明を口頭で行います。

挙式開始を告げる太鼓、報鼓の音とともに神前結婚式が始まります。

① 修祓(参列者全員へのお祓い)
② 祝詞奏上
(新郎新婦とご両家の結びつきを神前に報告する儀式)
③ 三献夫婦固め盃の儀
④ 指輪の交換
⑤ 誓詞 奉読
⑥ 新郎新婦 玉串拝礼
⑦ 親族代表 玉串拝礼 
⑧ 親族固めの盃
⑨ 神楽「末広の舞」
⑩ 斎主挨拶

インタビュアー

最初に式の流れを説明していただければ参列者の皆さんも安心ですね。

ご夫婦、または参列者の方々からはどのような感想が多いですか?

尾山神社

権禰宜

やはり「拝殿の雰囲気が素晴らしい」「厳かな挙式だった」という感想が多いです。

権禰宜

拝殿の天井がとても素晴らしいんですよ。極彩色のうどんげの花が描かれたもので、こちらは旧金谷御殿から移築したものです。また、欄間の彫刻も見どころの一つです。これらの要素が、挙式の厳かさと品格を一層引き立てています。

インタビュアー

新郎新婦はもちろんですが、参列する方々もこの立派な拝殿は深く記憶に残ることでしょうね。

印象に残るエピソードなどあれば教えてください

権禰宜

たくさんの方々が神前結婚式を挙げる中でも、特に印象に残っているのは、外国人の新郎が一生懸命に誓いの言葉を読んでいる姿です。日本語が母国語でない方が、真剣に日本の伝統的な結婚式に取り組む姿勢は非常に感動的です。

インタビュアー

慣れない言葉で愛を誓う新郎の真摯な気持ちが伝わってきて、感動的なシーンだったことでしょう。

尾山神社での神前結婚式:予約方法と実施に関する詳細情報

インタビュアー

尾山神社では挙式予約は何ヶ月前頃から可能でしょうか。

権禰宜

1年前から挙式の予約が可能です。ただし、日程に空きがあれば、1ヶ月前でも予約できますので、お気軽にご相談ください。急な挙式をお考えの方も、ぜひお問い合わせください。

挙式申し込みの流れを教えてください

権禰宜

まずは仮予約をしていただきます。仮予約の期間は一週間です。その後、正式なお申し込みとなります。仮予約中に、日程や詳細についてご検討いただけます。

インタビュアー

なるほど、ではまずお電話などで相談することからですね。

雨や雪の日でも挙式は可能ですか?

尾山神社の拝殿

権禰宜

はい、雨や雪の日でも挙式は可能です。神社では屋内での挙式も行えますので、天候に関わらず婚礼を執り行うことができます。

毎月、何組くらい挙式が行われますか?

尾山神社の神前結婚式

権禰宜

時期によって変動はありますが、平均すると月に4組程度の神前結婚式を執り行っています。

インタビュアー

毎週末に1組程度のお式があるということですね。大安の日などは1日に2組以上の場合もあると思います。

権禰宜

その通りです。ただし、祭事や神事も行われますので、安心してお式を挙げていただくためには、できるだけ早めにご予約いただくことをおすすめします。

インタビュアー

半年程度前からご相談に伺うのが良いでしょうか。

尾山神社の神前結婚式には何名まで参列が可能でしょうか

権禰宜

収容人数は60名となっております。一般的な神社の神前結婚式と比べると、比較的多くの方をお招きいただけます。

インタビュアー

親族だけでなく友人にも参列してもらえるのは、新郎新婦にとって嬉しいことですね。大切な人たちと一緒に祝福の時間を過ごせます。

神前結婚式の料金・時間・参列者数

料金
初穂料
150,000円
挙式時間 10時~16時
参列者数

60名まで(具体的な人数は神社にご相談ください)

神前結婚式の詳細については、尾山神社の公式サイトからお問い合わせいただき、最新の情報をご確認ください。

※尾山神社「金渓閣」での神前結婚式プランは、2022年7月末をもって営業を終了いたしました。ご了承ください。

尾山神社の魅力:豊かな歴史と見どころスポットの紹介

尾山神社の歴史・見どころについて

尾山神社はどのような神社か教えてください

権禰宜

尾山神社は、加賀藩祖 前田利家公と正室お松の方の二柱をお祀りする神社です。ご夫婦の神様は加賀百万石の基礎を築き、その文化を後世へ残す土台を作られたご功績から、地元の方々に広く親しまれております。

また、戦国武将の夫とそれを支えた妻として、さらに子沢山で家族思いのご夫婦であったことから、夫婦円満や良縁、また勝負事などの御利益を求めて多くの方々が参拝に訪れます。

インタビュアー

最近は戦国武将に興味を持つ女性も多いですね。利家とお松の方に由来のある尾山神社は、結婚式を考えている方だけでなく、良縁祈願をしたい方にもおすすめの参拝スポットですね。

訪れた場合の見どころやオススメなどはありますか?

尾山神社

権禰宜

やはり、神門が尾山神社の特徴です。国の指定重要文化財となっております。

明治8年(1875年)の建築で、和漢洋の三様式を混用した独特の門として全国に知られ、兼六園と共に金沢市のシンボルにもなっています。

第一層には地元の戸室石(角閃安山岩)を用いています。第三層は四面五彩のギヤマン(ガラス)張りで、かつては御神灯が点灯され、その光は金沢の街を照らし、遠く日本海を航行する船の目印にもなっていました。

また、第三層目に設置された避雷針は、現存する日本最古のものです。

インタビュアー

ステンドガラスのような飾りは大変珍しいですね。本当に美しい神門です。

権禰宜

石川県指定名所である神苑もおすすめです。旧金谷御殿の庭園で、舞楽の楽器を模した地泉廻遊式の名園となっています。

神苑の水は、もともと三代藩主利常公の命により完成した辰巳用水から、高低差を利用して兼六園から暗渠で導き、響遠瀑から落としていました。現在は、当時の水路が断絶したため、井戸を掘り地下水を池に流しています。

インタビュアー

神苑は濃い緑が池の水に映り込み、幻想的な雰囲気ですね。現代的な授与所のような建物と古い重みのある建築物が違和感なく溶け込み合っています。

ぜひ参拝をしたあとに散策してほしいですね。

新郎新婦へのメッセージ:尾山神社で誓う人生の新たな門出

尾山神社の権禰宜

権禰宜

神前結婚式は、これまでの感謝の気持ちを表すとともに、これからのお二人の人生について親御様や親族の方、ご友人の方へ誓いを立てる場です。

人生の大切な節目となるものですので、神前式をお勧めいたします。

インタビュアー

尾山神社は、仲むつまじいご夫婦として知られる前田利家公とお松の方が祀られている神社です。このことも、おふたりの新たな人生の門出にふさわしく、素晴らしい挙式の思い出になるのではないでしょうか。

今日はお忙しいなか、ありがとうございました。

尾山神社へのアクセスと問い合わせ:詳細な施設情報

住所 〒920-0918
石川県金沢市尾山町11-1
電話番号 076-231-7210
公式サイト http://www.oyama-jinja.or.jp