南阿蘇村の阿蘇ものづくり学校でクラフト体験!カップルで楽しむ創作デート
この記事でご紹介するのは、熊本県阿蘇郡南阿蘇村の「阿蘇ものづくり学校」の体験講座に参加して、ガラスのトンボ玉作りや錫(すず)のアクセサリー作りなどに挑戦し、自分の手でモノを生み出す楽しさを満喫するデートプランです。
「阿蘇ものづくり学校」は、さまざまな素材を使って、長年の造形活動を続けてきた実力派デザイナー・高光俊信さんが起ち上げました。初心者カップルの体験参加も多く、周辺の観光スポットにも恵まれていますから、デート利用にもぴったりだと思います。
今回は、同校の体験講座の特徴や魅力、デートでの楽しみ方などについて、「阿蘇ものづくり学校」を主宰する高光さんにお話を伺いました。
阿蘇ものづくり学校で体験する手作りの楽しさ
▲何とも味わいのある「阿蘇ものづくり学校」。南阿蘇村の田園風景に溶け込んでいる
「阿蘇ものづくり学校」では、日々の生活を楽しむためのモノづくりを体験できる講座を毎週土・日曜日に開講しています。南阿蘇でのデートの思い出作りにもぴったりではないでしょうか。
まずは、体験講座を始めたきっかけや想いなどについて、同校を主宰される高光さんに語っていただきます。
日々の生活に潤いを与えるモノづくりの魅力
編集部
初めて「阿蘇ものづくり学校」に伺っていますが、きれいな水源も多い緑いっぱいの環境で、阿蘇の自然の中でモノづくりをする感じなんですね。
最初に、体験講座を始められたきっかけや想いなどについて、教えていただけますか?
高光さん
本来、モノづくりは楽しいものなんです。日々の生活にも潤い(うるおい)を与えてくれますし、人間の生活にはなくてはならない活動だと思います。それを多くの皆さんに知っていただきたくて、体験講座を始めました。
そして、モノづくりでは、初心者からプロフェッショナルの職人に至るまで、専門的な知識をちゃんと共有できることが大切になりますね。そんな場を提供できれば、という想いもあるんですよ。
▲体験講座「ススキdeほうき」での作業の一コマ。阿蘇の原野に自生するススキで、ほうきを編み込んでいる
デザイナー高光俊信氏から直接学ぶ貴重な体験
編集部
体験講座では、主宰されている高光さんに、直接指導していただけるのでしょうか?そして、こちらが体験講座の会場でもあるのですよね?
高光さん
そうです。いろいろなモノづくりの素材に精通しているデザイナーの私(高光俊信さん)が、初めての方にもていねいに、分かりやすくお教えしておりますよ。
▲農家の納屋を改装した「阿蘇ものづくり学校」。周囲には緑の自然がいっぱいで、のどかな田園風景が広がる
体験講座の会場は、こちらの建物です。元農家の納屋を改装しており、ギャラリーと工房を造りました。モノづくりのための施設・設備としては、それなりに十分だと思います。
そもそも南阿蘇村は、阿蘇のカルデラの中に位置していまして、自然豊かで静かなところです。モノづくりに楽しく打ち込むには、ぴったりの環境ではないでしょうか。
阿蘇ものづくり学校の体験講座を詳しく紹介
▲体験講座「錫(すず)のアクセサリー作り」での作業の一コマ。溶かした錫を流し込む型を彫っている
高光さんによるモノづくりの体験講座では、ほうき(箒)や鉄製品などの日用品のほか、ガラス製のトンボ玉や錫(すず)を使ったアクセサリー類も作れます。未経験者も多く参加していて、楽しいひと時を過ごしているようです。
ここからは、実際の体験講座について、具体的なお話を伺ってみましょう。
カップルで挑戦!トンボ玉や錫アクセサリー作り体験
編集部
「阿蘇ものづくり学校」の体験講座では、実際どのようなものを作れるのでしょうか?具体的に、講座のご紹介をお願いします。
高光さん
「阿蘇ものづくり学校」の体験講座は、毎週土・日曜日のみ10:00~17:00の開講です。大人カップルの方に向いた体験講座は、以下4つとなっていますよ。製作体験できる内容は、通年で変わりません。
①ススキdeほうき:阿蘇の原野に自生するススキを使って、自分だけのほうきを編みます。2回目の受講生は、柄付きのほうき作りです(柄を持参のこと)。一コマの定員は20名で、所要1~2時間となっています。
②ガラスのトンボ玉:色ガラスの棒をガスバーナーで溶かし、鉄芯に巻き付けてのトンボ玉作りです。イヤリング2個(1ペア)と、ペンダント1個を作れます。一コマ定員は12名で、所要2時間ほどです。
③錫(すず)のアクセサリー :石膏の型に溝模様を彫り、溶けた錫を流し込んでペンダントを作ります。あらかじめ、直径4cmほどの模様を考えておいてください。一コマの定員は20名で、所要1時間程度です。
④鉄のインテリア小物:鍛造(たんぞう)の基本である先端を細くしたり、カールさせたりするテクニックを使って、洋服や帽子を掛けるフックや、ガーデン用の長めのフックを作ります。一コマ定員は5名で、所要は1時間30分前後です。
すべての講座は一コマ最長2時間で、一律お一人2,000円(税・材料費込)の体験料となります。事前に電話でご予約くださいね(電話:090-5288-4416)。
▲体験講座「ガラスのトンボ玉作り」で完成したイヤリングとペンダントの例。トンボ玉の起源は、古代エジプトにまで遡る(さかのぼる)という説も!
▲体験講座「錫(すず)のアクセサリー作り」で完成したチョーカーの例。錫製のアクセサリーは、ロイヤルセランゴールなど一流ブランドも手掛けている
編集部
高光さんからご覧になって、特に人気の体験講座はどちらになるでしょうか?
高光さん
ガラスのトンボ玉作りは、とりわけ人気がありますね。バーナーワークの熱と音に、最初は皆さんびっくりされるようです。
丸い整った形のトンボ玉を作ることも、最初は少々難しいかもしれません。それでも、しっかり向き合って取り組むと、世界で唯一の美しいトンボ玉ができますよ。
ガラスのトンボ玉作り体験:バーナーワークの流れ
編集部
4つの体験講座があるわけですが、例として、一番人気のガラスのトンボ玉作りで、具体的な作業の流れを教えてください。
高光さん
最初に、お好きな色ガラス棒を選んでいただきます。次に、ガラス棒をガスバーナーの高温の炎で溶かして、鉄の芯棒にクルクルと巻き付けてください。その後、しばらくの間、丸くなったガラスを冷却していただけば、トンボ玉のでき上がりです。
▲体験講座「ガラスのトンボ玉作り」でのバーナーワークの一コマ。好みの色ガラス棒を高温の炎で溶かしていく
そして、でき上がったトンボ玉を使って、手慣らしにイヤリング2個(1ペア)を作り、その後にペンダント製作という流れになります。
初心者カップルも安心!参加時の服装と注意点
編集部
私のようなまったくの初心者でも、体験講座に問題なく参加できるでしょうか?もしも上手く作業できないような場合には、サポートしていただけますか?
高光さん
完全初心者の方でも、まったく問題なく体験講座に参加いただけます。必要であれば、私がその場でサポートに入りますし、子供さんたちも参加するんですよ。まったくの初心者の方も、プロフェッショナルを目指す方も、気軽にご参加ください。
▲「ガラスのトンボ玉作り」を始め、どの体験講座にも完全初心者が問題なく参加できるそう
編集部
体験講座の参加に、必要な持ち物はあるでしょうか?また、こういった服装で参加した方がよいなどのアドバイスはありますか?
高光さん
特段の持ち物はありません。必要な材料や道具は用意してありますから、デート中でも手ぶらで参加いただけますよ。
作業をしますので、汚れても差し支えない服装でいらしていただくといいでしょう。とりわけ鉄のインテリア小物作りの体験に参加する場合は、化学繊維ではない木綿の服の着用をおすすめします。作業場が高温になるからですね。
カップルデートにおすすめ!体験講座の楽しみ方
ここまで、一般的な参加者の目線で、「阿蘇ものづくり学校」の体験講座について伺ってきました。ここからは、デートで参加することに特化して、お話を聞いてみましょう。
思い出作りに最適!撮影OKの体験講座
編集部
複数の体験講座があるわけですが、デート中のカップルにおすすめの講座と言えば、どちらになるでしょうか?
高光さん
ガラスのトンボ玉作りは人気ですが、4つすべての講座がおすすめになります。どちらに参加されても、デートの思い出になる作品を作ることが可能ですよ。
編集部
昨今では、お気に入りの写真をSNSに投稿して楽しむカップルも増えてきました。
体験講座に参加中、二人で写真撮影などを行っても問題ないでしょうか?
高光さん
写真や動画の撮影は、体験講座の参加中も自由に行っていただけますよ。撮影は、作業に支障が出ない程度にしていただくといいですね。あと、ほかの参加者の写り込みなどには、ご配慮ください。
▲体験講座「ススキdeほうき」で完成した作品の例。デート中のカップルには、どの体験講座に参加するのもおすすめできるそう
併設のASOギャラリーで高光氏の作品を購入可能
編集部
デートの一環で「阿蘇ものづくり学校」の体験講座に参加した記念に、何かお土産を買いたいと考えるカップルもいるかと思います。
講座参加時に、高光さんが制作された作品などを購入することは可能でしょうか?
高光さん
はい、お買い求めいただけますよ。「ASOギャラリー」が附属しておりますから、どうぞいろいろな作品を見てみてください。
体験後に立ち寄りたい!周辺のデートスポット
編集部
カップルが体験講座に参加する前後に立ち寄れる、おすすめの周辺デートスポットがありましたら、ぜひご紹介ください。
高光さん
南阿蘇は、雄大な阿蘇を満喫できるだけでなく、きれいで美味しい水が豊富に湧き出ている里です。お二人でのんびりと、水源巡りをされてもいいかもしれませんね。
>>公益社団法人熊本県観光連盟「目も心も体も癒やされる!阿蘇の美しい水源」(参考サイト)
近所にも、こちらから100mほどのところに、「川地後(かわじご)水源」があります。環境省選定の「平成の名水百選・南阿蘇村湧水群」の一つです。比較的小さな水源ですが、地元の皆さんの手によって美しい花で彩られ、清潔に保たれています。フォトジェニックな雰囲気ですよ。
▼川地後水源地(阿蘇ものづくり学校から徒歩約2分)
温泉好きのカップルであれば、車で7~8分のところにある「阿蘇白水温泉 瑠璃」に立ち寄ってもいいでしょう。食事処が併設された静かな雰囲気の温泉宿で、日帰り入浴も可能ですよ。
古きよき湯地場の雰囲気や、湯上がりのそぞろ歩きも楽しめる複合型の温泉施設になっています。体験講座に参加された後、お二人でゆったりとくつろぐのにもおすすめです。
あと、「阿蘇白水温泉 瑠璃」のすぐ近くには、「南阿蘇村立 阿蘇白水郷美術館」もありますよ(電話:0967-62-8200・公式サイト運用なし)。阿蘇の外輪山を眺望する白水高原の森の中に建ち、庭園施設がある白亜の美術館です。
おしゃれな雰囲気で、ゆとりある設計になっていますから、ゆったりとくつろぎながら展示作品を鑑賞できるでしょう。お二人で座れる場所も多いので、デート利用にも向いている美術館ですね。
>>白水郷アートプレイスMinamiASO_style(旧阿蘇白水郷美術館)
編集部
自然環境が抜群によく、周囲には温泉や美術館も豊富なので、カップルでのんびりと過ごすのには、ぴったりのエリアだと感じます。
2016年の熊本地震の影響で、現在は部分開通状態の「南阿蘇鉄道」も、今年(2023年)の7月15日(土)には、念願の全線運転再開となる予定だとお聞きしました。
そうなれば、最寄りの「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」で下車して、徒歩6~7分で伺えるようになりますから、一層便利になりますね。
高光さん、本日はお時間を割いていただき、大変ありがとうございました。
参加者の声:阿蘇ものづくり学校の口コミと感想
▲体験講座「鉄のインテリア小物」での作業の一コマ。先端を細くしたり、カールさせたりといった鍛造(たんぞう)の基本テクニックを教えてもらえる
デート時の参考になるよう、実際に「阿蘇ものづくり学校」の体験講座に参加した皆さんの口コミや、感想をいくつかご紹介しましょう。
- まったくの初心者でしたが、先生に優しく教えてもらいました、思い入れのあるトンボ玉ができるので、また参加したいと思います。
- 彼氏と素敵な体験ができました。ていねいに分かりやすく指導していただけて、楽しいひとときになりました。
- 大人が普段使いできる、きれいなトンボ玉のアクセサリーができて満足!丸くするのが意外と難しいけど、先生が分かりやすく教えてくれて何とか完成。
全般的に、評判のよい体験講座だと感じます。初めての参加でも、ていねいに分かりやすく教えてもらえること、思い入れのある作品ができて、楽しいひと時を過ごせることには、多くの方が触れていました。
デート中のカップルが参加する場合は、やはり「ガラスのトンボ玉作り」に挑戦する方が多い印象です。
体験講座参加に必要な情報:料金・予約・服装・持ち物
体験料金 | 大人:一人2,000円 子供:一人1,000円 ※いずれも税・材料費込 |
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予約 | 【電話予約必須】 電話:090-5288-4416 ※体験講座は、同時間帯に複数の受講は不可(時間帯をずらせば、同日中の複数受講も可) |
服装 | 汚れても差し支えない服装を推奨 ※「鉄のインテリア小物」の製作体験に参加する場合、加えて木綿製の服装を推奨 |
持ち物 | なし ※手ぶら参加可 |
※金額は、すべて税込表示です
アクセス・営業時間など阿蘇ものづくり学校の基本情報
住所 | 〒869-1505 熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松2789 |
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電話 | 090-5288-4416 |
アクセス |
【公共交通機関】 【車】 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
営業時間 | 10:00~17:00 ※体験講座の開講は、毎週土・日曜日のみ(その他の曜日に受講希望の場合は、要相談) |
定休日 | 不定休 |
公式サイト | http://ironstudio.web5.jp/ |
※最新の情報は、公式サイト等でご確認をお願いいたします
※記事中の金額は、すべて税込表示です