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2021-06-24

株式会社ネクストレベルCTOに就任した木本氏にインタビュー取材!

株式会社ネクストレベルCTOに就任した木本遼介氏

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簡単に経歴をお願いします。

木本

10年ほど一般企業に勤務し、フリーランスの期間を4年ほど経てネクストレベルに入りました。エンジニア歴はトータルで16年目です。年齢は今年で36歳になります。

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つまり、20歳の頃からエンジニア1本でやってこられたわけですね!この16年間のエンジニアとしての担当領域について教えて下さい。

木本

最初の3年間は受託でWindowsアプリケーションやWebシステムの開発を行っていました。その後、大企業の組み込みシステムの開発を請負でやっていました。フリーランスの期間は、それまでの経験を活かしたアプリケーション開発をはじめ、様々な案件をこだわりなく受注してきました。

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なるほど、直近ではどんな業務を担当してきたのでしょうか?

木本

ここ5年くらいはWebシステムの開発が中心ですね。

CTO木本氏
CTO木本氏

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そもそも木本さんがプログラマーをめざしたきっかけは何だったんですか?

木本

中学生のときに学校でプログラミングの授業があってとても面白かったんです。それが興味を持ったきっかけですね。当時の僕は小柄でしたし、体力もあまりなくて、漠然とですがいわゆる営業のような仕事は体力的にも性格的にも難しいだろうなと思っていました。それで総合的に考えてプログラミングしかないと判断して、プログラミングの勉強を本格的に始めました。

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当時から自分の方向性を見極めていたのはすごいですね!
実際にプログラマーになって、楽しいとかやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?

木本

難しい課題を解決したとき。ただ一番楽しいのはユーザーにそれを届けた時に好意的な反応をもらえたときが嬉しくもあり楽しいと感じますね。

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具体的にはどういうものですか?

木本

昔、ゲームを作っていた時期もあるんですけど、その時期なんかは作ったものを友達に遊んでもらって楽しんでくれている姿を見るのがとても嬉しかったです。喜んで遊んでくれる友達を見るのが好きだったんですよね。笑

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サービス精神が旺盛なんですね!偏見があるかもしれませんがエンジニアは反応を気にしないイメージがあったのでちょっと意外に感じました。笑

木本

完成物がどう使われていくかは重要だと思います。その反応を知って、見て、ユーザーから好意的な反応があったときは一番楽しいですね。

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逆に辛かった、きつかったなということはありましたか?

木本

客先で不具合がでて1時間に1,000万の損失が出るような不具合対応は大変でしたね。あとは毎日24時まで勤務が続いたことも。ただ今思えばそれほど辛いと感じたことはありません。大変だったけれど自分の成長につながるからいいかな、くらいの感じでやっていました。

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自分を客観視しつつ、相手や会社のせいにせず、ポジティブに受け止めていたんですね!

木本

振り返ってみるとですけどね。笑

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エンジニアやプログラマーに限りませんが、どうしても仕事がきつい、できればやりたくないと考えるビジネスマンも多いとは思うんですが。

木本

働いているという意識がそれほど強くないのかもしれません。なんていうか、第二言語みたいなイメージで、プログラミングしていること自体をストレスに感じません。

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わからなかったり、うまくいかない時もですか?

木本

だからといってストレスに感じることはほとんどありません

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天職ですね!

木本

天職、確かにそうかもしれません。笑
営業をしていたらもっとストレスを感じていたかもしれないですね。

インタビュアーと談笑する木本氏
インタビュアーと談笑する木本氏

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現在、力を入れている仕事は何でしょうか?

木本

ネクストレベルは利益構造の一番がメディア運営です。メディア運営の収益をより上げていくアクセス解析や、業務支援ツールの開発を一手に引き受けています。

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アクセス解析といえばGoogleアナリティクスが有名ですが、それとは違うのですか?

木本

Googleアナリティクスは秀逸です。ただ管理画面が少し使いづらいのと、すべての企業や業界を相手にしているため、我々のようなメディア事業を運営している会社にとってかゆいところに手が届いていません。

木本

例えば、ページ改善後のユーザー行動と収益状況をページ単位、日別、週別、月別でボタン一発で比較して効果を判別することができます。また、売上レポートをチームメンバーに自動配信して共有することで手動で行っていた面倒なことを全自動化することが得意です。

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なるほど、なんか凄いですね!
では、業務支援ツールとはどういったものでしょう?

木本

これは実はたくさんあって、一例を出すと、たとえばライターが利用する記事を書くためのツールも作っていますし、書いた記事を簡単にアップロードしたり、反映させていくツールも開発しています

要するにメディア運営を行うにあたって困っている部分をアシストしていくシステムを沢山作って運用しているわけです。

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メディア運営以外に開発しているシステムはあるんですか?

SaaSの説明をする木本氏
SaaSの説明をする木本氏

木本

そうですね。リリース間近のSaasプロジェクトが2つあります。

ひとつはサイト改善のためのシステムでRASIN(ラシン)といいます。一般的にユーザー行動を可視化するツールとしてヒートマップが有名ですが、このヒートマップに加えてユーザーの一連の行動がひと目で把握できるシステムに売上データを紐付けたりしています。

どのページを改善したら売上が一番アップするのか、といった人間が考える部分を自動化したり、すべては収益向上につながるシステムを開発しています。

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たしかにヒートマップは市場に多くありますが、それだけで売上改善ができるかというと難しいですよね

木本

RASINはWEBマーケティングの知識がない人でも分かりやすく、売上アップができるシステムになっています。

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もうひとつの開発中のSaaSについても教えて下さい。

木本

フレンダーというリモートワーク用プラットフォームです。
最近はcovit-19の影響もあってリモートワークが非常に増えていますが、リモートワークの課題としてコミュニケーションが取りにくい点があります。コミュニケーション不足を解消するために、各スタッフがどんな状態なのか、今何をしているのかが可視化される、同じチームのメンバーには話しかけやすい雰囲気を作るシステムです。こちらは解説動画を観ていただいたほうがわかりやすいかもしれません」

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とても便利そうですね!
ちなみにチームメンバーに話しかけやすい雰囲気、というのはどういう状況なんでしょう?

木本

これは、オフィスにいるときは在籍しているのがひと目で分かるので、一言声を掛ければよかったのですが、リモートワークになるとチャットか電話かWEB会議にやり取りが限定されています。チャットだと伝えにくいけど電話やWEB会議をするほどでもない、ちょっとした確認をするのにみんな躊躇していたので、確認漏れや認識のズレが増えてしまって業績にも影響がでるようになったからです。

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結局、テレワークはオフィスにいた時と全く同じように再現ができないので、内向的な人や新人さんなんかは仕事がしにくいと感じる人が多いと聞きました。フレンダーを使えると改善できるのはすごく魅力的ですね!ちなみに自社での反応はいかがですか?

木本

実はフレンダー以外にも他社のリモートワーク用システムを2つほど利用してみたのですが浸透しませんでした。フレンダーにしてからは社内での評判も良く、今ではみんな当たり前に使っています!

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それは素晴らしいですね!
こういったSaasプロジェクトが生まれるきっかけはどんな流れなんでしょうか?

木本

まず課題ありきですね。こういうことに困っているという課題があがってきて、代表の田中と私で改善策があるかを話し合います。それで実際に価値がありそうなものは開発に着手します。

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なるほど。

木本

最初に完成したもののイメージを膨らませますが、ここは私が行っています。課題を感じている人からのヒアリングや、どうすれば使いやすく課題を解決できるかを考え、その内容を代表や事業部のリーダーと共有します。問題がなければそのシステムのコアな部分を最短のステップに絞って開発します。

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開発はチームで行っているんですか?

木本

コアな部分に関してはひとりか二人、ごく少人数で最小限で一旦リリースをします。そして社内で使ってもらいながらフィードバックしてもらい成長させていきます。成長させるフェーズに入ってからは開発メンバーをどんどん投入していきます。

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どんなプロジェクトでも似たような流れで開発しているんですか?

木本

だいたい同じですが規模に応じて立案自体は他の人が行うこともあります。

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リリース間近なシステムがあるのは楽しみですね!では今後の展望やCTOとして実現したいことについて聞かせて頂けますか。

木本

やはり、ユーザーの役に立つもの、喜んでもらえるものを作りたい。私たちが開発したシステムが無くてはならないものになって欲しいという思いはあります。

実現したいことは沢山あるのですが中々できていません。現実的にエンジニアが足りないので…笑

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では、開発に必要なエンジニアに何を求めていますか?

木本

私たちはシステムを開発して終わりではありません。開発し成長させ運用をしています。開発のスピード、運用コスト、保守性、これら3つのバランスを考えられる人材が理想ですね。

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保守性というのはちょっと難しく感じますが、求人で応募してくるエンジニアで保守性について理解している方はいますか?

木本

保守性を正しく理解できている人はあまりいません。笑
いや、いるかもしれないけれど面接の時点では見極めが難しいのが事実です。実際に開発を行ってみないとわからない部分なんですよ。

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では入社してもらってからエンジニアを育てることのほうが多い形ですね

木本

教育というか、開発スピードなど全体のバランスを含めて、すりあわせをしながら進めていきます。

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お話を伺っているとマネジメントの仕事が多いですね。エンジニアとして腕がにぶるといった心配はありませんか?

木本

現時点では開発も並行しているので大丈夫です。ただ最終的には自分がどのようなエンジニアを目指していくかによると思いますね。オーケストラでいうと指揮者を目指すか、フルートのプロフェッショナルか。それによって方向性も目指すところも違うはずです。

MacBookを使って説明する木本氏
MacBookを使って説明する木本氏

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話を戻しますが、先ほどお話ししていたようなバランスを伴っている人が理想ですが、そこまで完璧な人は少ない。それでも、たとえばこうした素養がある人物ならぜひ採用したいというのはありますか?

木本

事前にアウトプットのすりあわせをしっかりできる人ですね。

たとえば、課題を解決するにあたって、いきなりひとりで全部考えて、できました、こういう風にやりました、と結果を持ってくるのではなく、この課題についてこのように解決しようと思いますがとまず話してくれる人。その段階で調整ができますし、間違った方向にいくことも減りますから。

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やはりコミュニケーション能力は大事ということですね。

木本

そうですね。

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色々と今後が楽しみですね、本日はありがとうございました!

木本

ありがとうございました!

テーマ:ニュースリリース |
投稿日:2021.06.24