沖縄・東村立山と水の生活博物館デート!カップルで体験するやんばるの自然と文化

この記事では、沖縄県国頭郡東村にある「東村立山と水の生活博物館」を中心に、コーヒー園やマングローブ林を楽しむデートプランを紹介します。

東村立山と水の生活博物館は、沖縄本島北部の「やんばる」と呼ばれる地域の豊かな自然と、地域の伝統的な生活・歴史が学べる施設です。博物館の周辺には多くの野鳥が生息しており、緑豊かな環境に位置しています。

博物館見学の後は、国の天然記念物に指定されているマングローブ林が広がる東村ふれあいヒルギ公園でカヌーを楽しみ、コーヒー園で焙煎体験も行いましょう。

今回は、沖縄の美しい自然を満喫しながら、カップルで心に残るアクティビティを体験するデートプランをご紹介します。豊かな自然と文化に触れる特別な一日を過ごせること間違いなしです。

こんなカップルにおすすめ!
向いている年代:18歳〜49歳
おすすめカップル:アウトドアや自然が好きなカップル
どんなデート?:自然・学び・体験
目安時間:半日
目安予算:2人で20,000円

やんばるの自然と文化を満喫する東村立山と水の生活博物館デートプラン概要

今回中心に紹介する「東村立山と水の生活博物館」は、沖縄県北部の「やんばる」の自然の中心に位置し、その豊かな自然を解説・展示している施設です。ここでは、やんばるの大自然を満喫するデートプランをご紹介します。

10:00 「東村立山と水の生活博物館」到着
10:00~11:00 博物館を見学
11:00~11:45 博物館周辺を散策
11:45~12:00 「又吉コーヒー園」まで車で移動
12:00~13:00 「又吉コーヒー園」でランチ
13:00~13:50 「又吉コーヒー園」でコーヒー豆焙煎体験
13:50~14:00 「東村ふれあいヒルギ公園」まで車で移動
14:00~16:00 「東村ふれあいヒルギ公園」でカヌーツアー体験

まずは「東村立山と水の生活博物館」で、やんばるの自然と地域の伝統的な暮らしについて学びます。その後、博物館の周辺を散策しながら、野鳥や珍しい植物を観察しましょう。

次に、コーヒーやマンゴーを栽培している「又吉コーヒー園」に移動してランチをいただきます。食後は、コーヒー豆焙煎体験を楽しみ、自分で焙煎した豆でコーヒーを淹れて味わいます。

最後に、沖縄本島最大規模のマングローブ林がある「東村ふれあいヒルギ公園」へ向かいます。ここでは、ガイド付きのカヌーツアーに参加し、マングローブ林のすぐ近くを巡ります。運が良ければ、マングローブ林に生息するカニや魚たちを間近で観察できるかもしれません。

以下では、このデートプランの中心となる「東村立山と水の生活博物館」について詳しく紹介していきます。

東村立山と水の生活博物館:やんばるの自然と伝統文化を学ぶ魅力的な展示

東村立山と水の生活博物館の外観

東村立山と水の生活博物館は、沖縄本島北部の東村にある自然と暮らしに関する博物館です。豊かな自然に囲まれた環境に位置し、地域の生態系と文化を紹介しています。

展示の柱は2つあります。1つ目は、地元の豊かな自然についての展示です。やんばるの森の源流から河口のマングローブ林まで、多様な生物を紹介しています。ジオラマや剥製標本を通じて、昆虫、魚、両生類、鳥、哺乳類などを観察できます。特に貴重なジュゴンの全身骨格標本は、来館者の注目を集める展示品です。

また、博物館でありながら生きた動物の展示も魅力です。毒蛇として知られるハブ、巨大淡水魚のオオウナギ、沖縄の固有種であるリュウキュウイノシシなどを間近で観察することができます。

2つ目の柱は、地域の人々の生活に関わる展示です。沖縄の伝統的な生活道具や農具の実物が展示されています。例えば、豚のラードを保存する壺、石製のサトウキビ絞り機、パイナップルの規格を測る道具などがあり、昔の暮らしぶりを垣間見ることができます。

特に充実しているのが、「タムン」と呼ばれる薪などの現物展示です。用途別に分類されており、森と人々の暮らしが密接に結びついていた歴史を学ぶことができます。この展示を通じて、地域の人々が自然資源をいかに活用してきたかを理解することができます。

今回は、東村立山と水の生活博物館の学芸員である渡久山さんにインタビュー取材を行い、施設の魅力や周辺の見どころなどについてお聞きしました。

生きた展示の魅力:リュウキュウイノシシとハブの生態を間近で観察

土の上にいるリュウキュウイノシシ

編集部

博物館自体が豊かな自然に囲まれており、まるでその一部を切り取って展示しているかのような印象を受けました。素敵なロケーションで、カップルで訪れるのに魅力的なところですね。

改めて、東村立山と水の生活博物館の特徴や展示の見どころを教えてください。

学芸員:渡久山さん

東村の歴史・民俗資料、希少なジュゴンの骨格標本をはじめ、沖縄のやんばるに生息するリュウキュウイノシシやハブなどの生態展示があります。当館ではやんばるの動物を飼育展示しており、ハブやヒメハブ、リュウキュウイノシシが大人気です。生き物を多数飼育している博物館は珍しく、当館の特徴となっています。

東村立山と水の生活博物館ではハブが飼育されている
▲怖いもの見たさで人気が高いハブ。夜行性なので普段はじっとしています。

また、沖縄のやんばるにある小さな村の人々が営んできたたくましい歴史文化から、その人々や県民を支えてきた豊かな自然の恵みとの繋がりを感じ取ってほしいと思います。

編集部

博物館だと思ってやってきたら、生きている動物もいたので、まるで動物園のような楽しみ方もできて驚きました。動いている本物の動物を見ると、東村の自然をより身近に実感することができますね。カップルで来たら、楽しみながら自然について学べて話も弾みそうです。

これまでの企画展には、どのようなものがありましたか?

学芸員:渡久山さん

過去にはおりがみ展、やんばるカエルの王国、ハブ展など数多くの企画展を行ってきました。企画展は年に4回ほど開催しておりますので、毎回楽しめると思います。

今年はハジチ展を開催し、沖縄と東村のハジチ文化についてご紹介する予定です。ハジチは、かつて沖縄で女性の風習として根付いていた入れ墨文化のことです。

編集部

自然についても生活文化についてもそれぞれ企画展があって、興味深いですね。博物館では、どのような体験をすることができますか?

学芸員:渡久山さん

現在は密を避けるため実施しておりませんが、以前は指ハブ作りをしておりました。また落ち着いた際に再開できたらと考えております。

不定期ではございますが、博物館講座で星の観察会を開催しております。博物館に隣接する福地公園で満天の星空を見上げるだけでも気持ちがいいですよ。開催日程につきましては、当館ホームページでご確認ください。

加えて村内にはキャンプができる施設がありますので、キャンプを楽しみながら夜は星観察会への参加なども良いのではないでしょうか。

(※インタビュー時点。最新情報は公式サイトをご確認ください)

編集部

指ハブは、細長い葉っぱで作る伝統玩具ですね。指ハブの口に指を入れて尻尾を引っ張ると指が抜けなくなるという、シンプルですが面白いおもちゃです。また、満点の星空をカップルで眺めたら、とてもロマンチックな体験になりそうですね。

博物館周辺の野鳥観察:やんばるの自然を体感する醍醐味

東村立山と水の生活博物館に隣接する福地公園

編集部

渡久山さんが特におすすめする、博物館の魅力や見どころを教えてください。

学芸員:渡久山さん

当館の周辺では国指定特別天然記念物であるノグチゲラが繁殖しており、多様な野鳥を観察できます。館内の展示でやんばるの山や川、生き物を知っていただき、外に出れば自然学習ができる環境となっていることが最大の魅力です。渡り鳥も訪れるため、季節ごとに異なる雰囲気を楽しめます。

また、館内展示の中でのお気に入りは、常設展示室に設置された、やんばるの自然を表現したジオラマです。河口の干潟からやんばるの山奥までを表現した大型のジオラマは迫力があります。展示している剥製はすべて東村に生息する動物や野鳥、飛来してくる野鳥で構成しています。

ジュゴンの骨格標本とジオラマ展示
▲まるで本当に森の中にいるような気分になる大型のジオラマです

編集部

カップルで展示を見た後、博物館の外で野鳥観察をするのもいいですね。おすすめの場所はありますか?

学芸員:渡久山さん

館内には図書室もありますので、外の景色を眺めながらゆっくり読書を楽しんでいただけます。雨の日でも屋根付きのピロティーでくつろぐこともできます。

山と水の生活博物館のロビーと図書館の入り口
▲自然についての資料が揃っている図書館です

編集部

「山と水の生活博物館」という名の通り、自然以外にも、人々の生活や東村の歴史についての展示も充実していますね。

例えば、山から切り出した木の集積所「タムンザー」や生活民具、かつて行われていた稲作に関する農具、東村の大型歴史年表などの展示からは、ここでの暮らしの様子がよくわかります。

木の集積所「タムンザー」の展示
▲様々な木材が展示されている「タムンザー」の展示

クワなどの農具の展示

壺などの生活用具の展示
▲展示されている農具や生活民具は、ほとんどが東村民からの寄贈。長年大切に使われていた気持ちが伝わってきます。

来館者が語る東村立山と水の生活博物館の魅力と感想

編集部

東村立山と水の生活博物館に来館された方からは、どのような感想が聞かれますか?

学芸員:渡久山さん

「駐車場から玄関に入る前までに自然の野鳥の声がたくさん聴けてすごい」「館内の野鳥剥製の展示が充実している」など、館内外で楽しんでいただけているようです。特に、実際の自然環境と展示物とのつながりを体感できることが、来館者の方々に好評です。

実際の来館者の声:編集部が調査した口コミ情報

編集部でGoogleやポータルサイト、SNSなどで実際の口コミを調べましたので要約して紹介します。

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沖縄の伝統的な暮らしがよくわかり、とても勉強になりました。昔の生活道具や住居の再現展示が特に印象的でした。
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鳥の剥製コレクションが充実しており、見応えがありました。沖縄に生息する様々な鳥類を間近で観察できて興味深かったです。
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施設で飼育されているイノシシを見て癒されました。思ったより大きくて驚きましたが、意外とおとなしい姿に和みました。
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博物館周辺の自然も豊かで、ゆっくりと過ごすことができました。遊歩道を散策しながら、沖縄の植物や小動物を観察できて楽しかったです。

「展示内容が勉強になった」「豊かな自然に癒されて楽しかった」という感想が多く寄せられていました。ぜひ皆様も、博物館内の展示だけでなく、施設周辺の自然も含めて沖縄の魅力に触れてみてください。沖縄の文化と自然を一度に体験できる貴重な機会となるでしょう。

東村立山と水の生活博物館学芸員からカップルへのメッセージ

ジュゴンの骨格標本と学芸員の渡久山さん

編集部

これから博物館を訪れようと考えているカップルへのメッセージをお願いします。

学芸員:渡久山さん

東村に特化した展示ではありますが、文化や歴史とともに自然に親しみやすい環境に癒されに来ていただきたいと思います。東村の豊かな自然や独特の文化に触れることで、新たな発見や学びが得られるはずです。

編集部

沖縄本島北部の多様性のある自然や伝統的な文化を学ぶことで、地元の良さを再発見できて、知的好奇心を満たせる、充実したデートができそうですね。

本日はありがとうございました。

東村立山と水の生活博物館の基本情報とアクセス方法

住所 〒905-1203
沖縄県国頭郡東村字川田61-1
アクセス 【車】
<名護方面(南)から>
県道70号線を北上、「福地川海浜公園(カヌー乗り場)」方面へ左折し1.5km
<奥方面(北)から>
県道70号線を南下、「福地川海浜公園(カヌー乗り場)」手前を右折し1.5km
開館時間 10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
休館日 ・月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日も休館)
・祝日
・慰霊の日(6月23日)
・年末年始(12月29日~1月3日)
・館内整備や展示替えによる臨時休館日
入館料 ・一般・大学生:200円(東村民100円)
・小・中・高校生:100円(東村民無料)
※特別展・企画展の際、500円を上限に別途料金が設定される場合があります
駐車場 あり(約50台、大型バス駐車可能)
電話番号 0980-51-2828
公式サイト http://yamamizu.vill.higashi.okinawa.jp/

※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

東村立山と水の生活博物館周辺で楽しむおすすめデートスポット

東村立山と水の生活博物館の滞在時間は1〜2時間程度です。近隣には一緒に回れるおすすめデートスポットがありますので、あわせてご紹介します。これらのスポットと組み合わせることで、充実した1日を過ごすことができます。博物館見学後に自然や文化に触れる機会も得られ、東村の魅力をより深く体験できるでしょう。

おすすめのデートスポット

東村ふれあいヒルギ公園:天然記念物のマングローブ林でカヌー体験を満喫

マングローブ林の横を行くカヌーツアー
出典:YANBARU EXPERIENCEサイト

東村ふれあいヒルギ公園は、東村立山と水の生活博物館から車で約10分の場所にあります。やんばる国立公園に指定されている慶佐次湾のそばに位置し、豊かな自然に囲まれた公園です。

ヒルギとはマングローブのことを指し、慶佐次湾岸に広がるヒルギ群落は、沖縄本島最大規模を誇り、国の天然記念物に指定されています。この群落は、貴重な生態系を支える重要な役割を果たしています。

公園内には林の中を通り抜ける遊歩道があり、マングローブを間近で観察できます。さらに、有料のカヌーツアーに参加すると、専門ガイドの案内でマングローブをより近くから見学することができます。水面近くからの視点で、シオマネキなどの珍しい生き物との出会いも期待できます。カヌーツアーでは、マングローブの生態や地域の自然環境について詳しく学ぶことができます。

東村ふれあいヒルギ公園公式サイト:https://hirugipark.com/

又吉コーヒー園:沖縄産コーヒーの収穫から焙煎まで体験できる魅力

又吉コーヒー園でコーヒーを焙煎している様子
出典:又吉コーヒー園公式サイト

又吉コーヒー園は、東村立山と水の生活博物館から車で約10分の場所にあります。広大な敷地内には、コーヒー園やマンゴー園が広がり、キャンプ場やカフェも併設されています。

ここでは、コーヒー豆収穫体験(11月から1月頃の収穫シーズン限定)や、コーヒー豆焙煎体験(通年利用可能)を楽しむことができます。自分で焙煎した豆でコーヒーを淹れ、その香りと味わいを楽しむ経験は、貴重で忘れられない思い出になるでしょう。

さらに、園内で栽培されたマンゴーを使用した濃厚なマンゴージュースも人気です。沖縄の太陽をたっぷり浴びて育った完熟マンゴーの甘さと香りを存分に味わえます。訪問の際には、ぜひこの絶品ジュースをお試しください。

又吉コーヒー園公式サイト:https://www.matayoshicoffee.jp/

まとめ:大自然に囲まれた東村立山と水の生活博物館でのデート体験

今回は、東村立山と水の生活博物館と近隣のやんばるの大自然やコーヒー園を巡るデートプランを紹介しました。

東村立山と水の生活博物館の魅力は、館内で学んだ自然をすぐに近隣で体験できることです。また、沖縄の山村の伝統的な暮らしについても学ぶことができます。周辺には、カップルで楽しめるアクティビティスポットもあるので、合わせて訪れることをおすすめします。

2人で体験した思い出は、きっと心に残るものになるでしょう。ぜひ次回のデートの参考にしてみてください。