【徳島デート】海洋自然博物館マリンジャムで海中散歩&マリンスポーツを楽しもう
宍喰駅からバスで10分ほどのところにある「海洋自然博物館マリンジャム」。竹ヶ島にある海陽町が運営する施設で、海中の様子を眺められる観光船やクマノミやサンゴなどを飼育する水族館があります。
シーカヤックやSUP体験も行っているので、「海を眺めるだけでは物足りない!」といったアクティブ派のカップルにもぴったりだと思います。今回は、こちらの海洋自然博物館マリンジャムにスポットを当てたデートプランを紹介します。
おすすめカップル:海やマリンスポーツに興味のあるカップル
どんなデート?:学ぶ、体を動かす、見て楽しむ
目安時間:1日
目安予算:9,000円
竹ヶ島で海を満喫!マリンジャムを中心としたデートプラン
宍喰駅で待ち合わせをしてから海洋自然博物館マリンジャムへGO!様々な施設やアクティビティを通して、海の魅力を存分に味わうデートプランです。
10時半〜11時 | 宍喰駅に集合し海洋自然博物館マリンジャムに移動 |
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11時〜12時 | ブルーマリン号に乗船 |
12時〜13時 | レストランで昼食 |
13時〜14時 | 島のちいさな水族館を見て回る |
14時〜16時 | SUPを体験する |
16時〜17時 | 竹ヶ島一周遊歩道を散策する |
宍喰駅から海洋自然博物館マリンジャムまでは、バスを使うと約10分です。駅にはシェアサイクルがあるので、サイクリングを楽しむという手もありますよ。
竹ヶ島は、広大な太平洋を一望できる点も魅力のひとつです。なので博物館デートの後は、竹ヶ島を散策してはいかがでしょうか。大海原を眺めながらカップルで語り合えば、大切な思い出がまたひとつ増えるはずです。
海の生きものと出会える!海洋自然博物館マリンジャムの魅力
今回は、海洋自然博物館マリンジャムで館長を務める奥村正俊さんに見どころや楽しみ方を伺いました。
編集部
のどかな雰囲気の中、海の魅力を多面的に知ることができる素敵な施設だと感じました。奥村さんは、どのような点が海洋自然博物館マリンジャムの魅力だと感じていますか?
奥村さん
当館は竹ヶ島海域公園に隣接しており、目の前の海にはサンゴの群落が広がっています。海中観光船「ブルーマリン号」では、自然の中で生き生きと暮らす魚やサンゴを見ることができます。そして、館内ではさらにじっくりと生きものを観察することができます。
また当館では、サンゴの一種であるエダミドリイシの卵を採卵し育成するという取り組みをしております。受精後に変化するサンゴの様子や、1年後・2年後のサンゴの成長を観察することで、自然の尊さや人と自然との関わり方なども学んで欲しいと考えています。
ちなみに海陽町周辺の海は、深い藍色をしています。なぜこのような色になるかというと、海中の透明度が高く、海面から入った光が反射されずにほとんど吸収されてしまうためなんです。なお、黒潮という名称はこの特徴的な色に由来しています。黒潮は、海陽町内の小学校の校歌の歌詞にも出てくるほど地域に根ざしているんですよ。
編集部
海が間近にあるというのは大きなポイントですね。水族館も楽しめて、海中の観光もできてしまう場所は全国的にもすごく珍しいように思います。飼育している魚と天然の魚の両方を見比べる楽しみもありますね。
HPで拝見したのですが、竹ヶ島海域公園はエダミドリイシの高被度群集が見られる地区として1972年に海中公園の指定を受けたものの、2003年にはエダミドリイシが激減していることが判明したそうですね。エダミドリイシを育成するというのは、守ろうという意識を持つ人を増やすことにもつながりますし、大変意義深く感じました。
可愛い海の生き物たちに出会える「島のちいさな水族館」
編集部
まず、水族館「島のちいさな水族館」から詳しく教えてください。
奥村さん
「海陽町の豊かな自然を子供の目線でみる、ふれる」というコンセプトで展示しております。すべての海が山から始まるように、館内の展示は川から汽水、そして海へと続く構成になっています。
水槽は手作りなのですが、小学校低学年のお子様の目線に合わせた高さで設置しております。大人の方も腰をかがめたりしゃがんだりしながら、生きものたちをじっくりと観察できるように工夫しています。
お客様には、竹ヶ島を代表するサンゴ・エダミドリイシを観察できる2mの大きな水槽が人気です。こちらでは人なつっこいハリセンボンやクマノミなど、サンゴの海で暮らす多様な生きものたちを観察することができます。海中で撮影したような写真を撮影することができるのもポイントです。
▲海中で撮影したような写真が撮れる
シロボシテンジクザメという1mほどの小型のサメは、当館ならではの珍しい生き物だと思います。浅瀬でのまとまった産卵が確認されているのは現在、世界でも竹ヶ島海域公園がある入り江だけです。「白星」という名前だけあって縁起が良いので、私のお気に入りでもあります。
館内にはイスやテーブルを設置しておりますので、水槽に囲まれてゆったりと休憩することもできます。
編集部
川から始まり海に出るという流れなので、私もすごくわかりやすく観覧できました。それぞれの生き物がより身近に感じられるようにも思いますね。ちなみに汽水というのは淡水と海水が混ざり合う水域のことだそうですが、河口ならではの特性を知ることができたのもありがたかったです。水中生物たちにますます惹かれました!
また、海の生物と触れあえるタッチプールも楽しかったです。水の中に手を入れるまでは恐る恐るでしたが、なんとも言えないあの感触は忘れがたいですね。今でもドキドキが止まりません。
シロボシテンジクザメは初めて拝見しました。確かにとても縁起が良いネーミングですね。勝負ごとの前に願掛けで訪れる方もいそうです。
四季で変わる海中風景!ブルーマリン号での海中散歩
編集部
海中観覧船では、船底の展望室の大きなガラス窓から海中の様子を見られるそうですね。ブルーマリン号ではどのような楽しみが待っていますか?
奥村さん
海は四季折々で趣が変わる点が特徴です。
春は生命誕生の季節。クラゲや海藻、小さな小魚の群れを見ることができます。夏は魚の数が多くなり、色とりどりの熱帯系の魚を間近で見ることができます。
秋・冬は海中の透明度が高く、約50m先まで澄み渡る海中を見渡すことができるようになります。冬の海中の透明度は、「海といえば夏」というイメージを覆すほどの感動があります。冬の海の魅力はまだ広く知られていないので、ぜひ多くの方々に体験いただき、海の意外な一面を知っていただきたいです。
生き物で見応えがあるのは、シコロサンゴに群がる赤い魚・キンギョハナダイと、エダミドリイシの間を泳ぎ回る青い魚・ソラスズメダイです。どちらも一年を通して美しい色合いが眺められます。
船内では横並びに座って海の景色を眺めながら会話できるので、カップルにもおすすめです。
編集部
まるで海中を散歩しているような気分になりますね。しかし、同じ海でも時期によってそんなに変わるとは驚きです。水槽の中よりも変化が大きそうですので、デートに新しさを求めるカップルもリピートしたくなりそうですね。
ベストシーズンは、海中の透明度が高くなる秋から冬にかけてなのですね。そう考えると、海はオールシーズン、デートに向いている場所なのかもしれません。
SUP・カヤックで体感する海の雄大さ
編集部
海洋自然博物館マリンジャムでは、SUPやカヤック体験もできるのだそうですね。奥村さんが感じるSUPやカヤックの魅力とはなんでしょうか?
奥村さん
一番の魅力は、少し沖合の海面の美しさを間近に感じられることです。海水浴やクルージングでは体感しがたい、海のリアルな雄大さを全身で感じることができます。
▲海を直接感じられるSUP体験
▲シーカヤックは初心者でも十分楽しめる♪
なお、必ずインストラクターと一緒に体験に参加していただきますので難しいことはありません。初めての方やお子様、どなたでも参加できるよう体験前に丁寧にレクチャーいたします。
編集部
竹ヶ島周辺には奇岩や美しい小島が浮かんでいますし、海上を進みながら景色を楽しむのはすごく気持ちがいいでしょうね!
先ほど案内を拝見したのですが、ウェットスーツやライフジャケット、マリンシューズなどはお借りできるのだそうですね。基本的には水着だけあれば大丈夫そうなので、これなら気軽にトライできるなと思いました。
利用者の声:マリンジャムの魅力
編集部
来館者からの感想には、どのようなものがありますか?
奥村さん
「沖縄の海より綺麗だった」と仰っていただくこともあります。沖縄の海の色はエメラルドブルーですが、先ほどお話しした通り海陽町周辺の海は深い藍色をしています。沖縄の海とは違う魅力があります。
またブルーマリン号については、普段なかなか見ることができない海中を座ったまま間近に観察することできて楽しかったと言われます。
編集部
Googleの口コミでは以下のようなものを多く見かけました。
- スタッフの説明が丁寧で好印象
- 海の底を歩いているような気分で海底を探索できた
- 子供達よりも大人達がハマってしまった
- それほど混雑していないので穴場な施設
- 海中観察は水族館とはまた違った良さがある
- 海が素敵で癒された
- 館内の説明資料も分かりやすい
とりわけ、スタッフの方の説明が丁寧であることへの好評が多く、皆さん総じて「感動した」「また来たい」とおすすめの場所として太鼓判を押している印象でした。
館長からカップルへ贈るメッセージ
奥村さん
サンゴや熱帯の魚がいる竹ヶ島へ、二人の思い出作りにぜひお越しください。
海洋自然博物館マリンジャム 基本情報
公式サイト | https://marine.kaiyo-kankou.jp/index.php/ |
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住所 | 〒775-0513 徳島県海部郡海陽町宍喰浦字竹ケ島28-45 |
アクセス | 宍喰駅より南部バス・甲浦方面に乗り「竹ケ島」下車(約10分) |
営業時間 | 9:00〜16:00 |
休館日 | 火曜日 ※火曜日が祝日の場合は翌日休 |
駐車場 | あり(普通車30台) |
料金 | ・水族館のみ 大人300円、小学生200円 ・セット(ブルーマリン+水族館) 大人2,000円、小学生1,000円 |
電話番号 | 0884-76-3100 |
予約 | SUPとシーカヤックは要予約 |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です
海洋自然博物館マリンジャム周辺のおすすめデートスポット
竹ヶ島周辺をもっと楽しみたい!そんなカップルにおすすめな場所を紹介します。海洋自然博物館マリンジャムでの楽しいひと時を振り返りつつ、二人の絆を深めてくださいね。
編集部
ちなみに、館長さんのおすすめのデートスポットはありますか?
奥村さん
マリンジャムの後は、近くの「ホテルリビエラししくい」で入浴できる宍喰温泉がおすすめです。太平洋の超深層1,000mから湧き出る天然の温泉で、湯触りがとろとろしていると評判です。SUPやシーカヤックなどのマリンスポーツのあと、温泉で疲れと癒やすことができます。
ホテルリビエラししくい:http://hotel-riviera.co.jp/hotspa/
絶景の太平洋を眺める竹ヶ島一周遊歩道
全長2km、延長1kmの遊歩道です。晴れた日には青空と太平洋のコントラストが美しく、ゆっくり歩いても1時間程度なのでカップルで語り合いながらお散歩するのにぴったりですよ。
遊歩道から眺める太平洋の大海原は感動もの。宍喰を代表する景勝地・水床湾を眺めることもできます。たまにはお散歩デートもいかがですか?
竹ヶ島一周遊歩道の住所・アクセス
名前 | 絶景の太平洋を眺める竹ヶ島一周遊歩道 |
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住所 | 〒775-0200 徳島県海部郡海陽町 |
国指定天然記念物「宍喰浦の化石漣痕」
高さ30m、幅20mと規模が非常に大きく、想像以上のインパクトで圧倒されずにはいられません。
国指定天然記念物です。海洋自然博物館マリンジャムの前後にぜひおすすめです。
宍喰浦の化石漣痕の住所・アクセス
名前 | 国指定天然記念物「宍喰浦の化石漣痕」 |
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住所 | 〒775-0501 徳島県海部郡海陽町宍喰浦宍喰 |
アクセス | 宍喰駅から南部バス甲浦行き「角井」下車後徒歩2分 |
公式サイト | https://www.awanavi.jp/archives/spot/2956 |
新鮮まぐろを堪能!地元で人気の「まぐろや」
徳島県でも有数のマグロ基地として知られている竹ヶ島へ来たからには、美味しいまぐろを味わわずに帰るのはもったいない!グルメな二人にぴったりなのが「まぐろや」の絶品まぐろ料理です。
いただけるまぐろ料理は、まぐろ丼やねぎとろ丼といった丼ものから、かじきまぐろのたつた揚げ、まぐろホルモン唐揚げといった通なメニューまで様々です。
いくつかオーダーして、カップルで半分ずつ分けっこするのも良さそうです。
まぐろやの住所・アクセス
名前 | 新鮮まぐろを堪能!地元で人気の「まぐろや」 |
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住所 | 〒775-0503 徳島県海部郡海陽町宍喰浦竹ケ島27 |
アクセス | 宍喰駅より南部バス・甲浦方面に乗り「竹ケ島」下車(約10分) |
営業時間 |
11:00〜13:00 |
詳細 | https://www.awanavi.jp/archives/spot/1572 |
地元に愛される老舗喫茶「ひこうせん」でひと休み
「ひこうせん」は、1979年に創業した老舗の喫茶店です。シックな雰囲気の中、ゆっくりと過ごすことができると地元の方からも評判のお店です。
サラダ・コーヒー・パンが付くぱ「すたらんち」もボリュームがあり満足感たっぷり。バナナケーキやチーズケーキなど自家製ケーキも種類が豊富なので、電車で帰る前のひと休みスポットにもぴったりですよ。自家焙煎のコーヒーも香り高くおすすめです♪
ひこうせんの住所・アクセス
名前 | 地元に愛される老舗喫茶「ひこうせん」でひと休み |
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住所 | 〒775-0501 徳島県海部郡海陽町宍喰浦字古目82-2 |
アクセス | 宍喰駅より徒歩21分 |
営業時間 | 9:00~17:00 木曜日定休 |