【北海道】中標津町の農業従事者に向けた婚活支援事業について紹介します！｜マリピタ

北海道の標津郡中標津町では、農業後継者確保のため婚活支援事業を実施しています。

この婚活支援は、地元の農業後継者と、農業や中標津町に興味を持つ女性を対象としています。

今回は中標津町の婚活支援の内容と特徴について、農業委員会事務局・庶務係長の葛西さんにお話を伺いました。中標津町在住の農業後継者の方、または農業と中標津町に関心のある女性の方々は、ぜひご参考ください。

中標津町が実施する農業従事者向け婚活支援の概要

中標津町では、中標津町・中標津町農業委員会・JA中標津・JA計根別で構成する『中標津町農業後継者対策協議会』が、独身農業後継者の対策として婚活支援事業を行っています。

農業従事者は仕事の特性上、同世代の異性と出会う機会が限られています。また、農業に従事している方との結婚は、将来的に一緒に農業に携わることになるというイメージがあり、敬遠されがちです。

このような背景から、中標津町の結婚支援事業では農業後継者のパートナー確保を主な目的として、男女の出会いをサポートしています。

さらに、中標津町の基幹産業である農業の発展と、農村地域の活性化を推進するために様々な事業を展開しています。

各事業の問い合わせに加えて、恋愛相談も受け付けています。状況に応じて、委託先のコーディネーターや農家に嫁いだ経験のある女性を直接紹介することもあります。

また、中標津町では農業後継者との交際における交通費の一部助成も行っています。

中標津町の婚活支援は、大きく分けて次の3パターンがあります。

まずはオンライン交流会についてご紹介します。

ZOOMを活用した中標津町のオンライン婚活交流会

以前は、対面でのグループ交流会と農業体験を兼ねた個人交流を主に行っていましたが、2021年からはオンライン会議ツールを活用したオンライン交流会を主に実施するようになりました。2021年度は6月・11月・3月の計3回開催されました。

今後も定期的に開催が予定されているため、これからオンライン交流会の具体的な内容や流れについてご紹介いたします。参加を検討されている方は、ぜひ以下の情報を参考にしてください。

オンライン交流会の特徴：緊張緩和の工夫と実施内容

▲オンライン交流会の様子。グループでの会話時は画面が分割されるため、緊張が和らぐ効果も

中標津町のオンライン交流会では、男性参加者向けに事前セミナーを開催しています。これにより、男性は心の準備ができ、いきなりの開始ではないため緊張も和らぎやすくなります。また、交流会の流れや注意点を事前に理解することで、スムーズな参加が可能になります。

▲オンライン交流会前の事前セミナーの様子

交流会が始まると、まずはグループでの顔合わせから始まります。1対1の会話の機会もありますが、グループでの交流時間も設けられているため、「常に1対1で話すのは苦手」という方も参加しやすい工夫がされています。この多様な交流形式により、参加者は自分に合った方法で相手と知り合うことができます。

オンライン交流会ではZoomを使用し、女性は自宅から参加しますが、男性は会場に集まります。会場にはパーテーションで区切られたブースが用意され、他の参加者の視線や会話を気にせず集中できる環境が整えられています。この配慮により、参加者はより落ち着いて交流に臨むことができます。

▲パーテーションで区切られた空間は、婚活イベント初心者にも安心感を与えます

画面越しでの参加は周囲を気にせずに済むため、相手との会話に集中しやすくなります。これにより、相手の人柄や相性をより深く知ることができるでしょう。また、オンライン形式のため、距離や移動時間の制約を受けずに参加できる利点もあります。

限られた時間内でもお互いの個性や魅力を効果的に伝えられるよう、「交際したらどんなメリットがあるか」や「相手のためにできること」などのアンケート回答が事前に配布されます。これらの情報が会話の糸口となり、より有意義な交流が期待できます。参加者は事前に自己分析を行うことで、自分自身についての理解も深められるでしょう。

オンライン交流会の流れ：個別トークと全体交流の組み合わせ

では、オンライン交流会の流れをチェックしてみましょう。

中標津町のオンライン交流会では、2回の個別フリートークタイムが設けられています。1対1でじっくりと話ができるよう、7〜8分程度の時間が設定されています。1回目ではプロフィールや質問用の資料を見ながら会話を進めます。気になる相手がいれば、その後のゲームタイムでその人の様子をよく観察するとよいでしょう。これにより、2回目のフリートークでより深い会話ができる可能性が高まります。

オンライン交流会の申し込み方法と開催情報

オンライン交流会は婚活イベントへの参加が初めての人も比較的参加しやすいため、婚活初心者にもおすすめです。自宅からパソコンやスマートフォンで参加できるので、気軽に始められます。気になった方は、次回の開催情報をチェックしてみてください。

2022年度は6月に1回実施されており、次回は11月または3月に予定されています。（2022年7月時点の情報）

申し込み方法は男性と女性で異なります。男性は特設エントリーフォームから、女性は委託先サイトから申し込みできます。委託先のサイトはイベントごとに異なりますが、いずれも中標津町の公式サイトで確認することができます。具体的な申し込み手順や必要書類などの詳細情報も公式サイトに掲載されていますので、参加を検討している方はぜひご確認ください。

農業体験付き！中標津町の対面式婚活交流会

▲2019年に開催された対面交流会の様子。参加者の笑顔が印象的です。

2024年の対面交流会は、11月に1泊2日で実施します。1日目はゲストハウスを貸し切ってレクリエーションを楽しみ、2日目は自由行動の時間を設けています。（2024年9月時点の情報）

これまでの対面交流会の具体的な内容や参加者の感想を以下で紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

対面交流会の魅力：農業体験と長時間の交流で距離を縮める

農業体験では、実際の農家を訪れて農業の現場を見学し、体験することができます。女性参加者は農業という仕事の実態を知ることができ、男性参加者は自分たちの仕事を通じて農業の魅力や苦労を伝えられるという利点があります。

▲酪農体験の様子。実際に牛の世話や搾乳などを体験できます。

対面交流会では観光地めぐりも行います。北海道らしい開放感あふれるスポットを訪れることが多く、雄大な自然を満喫できます。豊かな自然環境のおかげで気分も開放的になり、普段より積極的になれる可能性があります。

▲観光地めぐりでは自然豊かなスポットに出かけることが多いので、動きやすいラフな服装がおすすめです。

宿泊先では、美味しい料理とお酒を楽しみながら、参加者同士で会話が弾みます。その日の体験を話題にしながら食事を楽しめ、少人数制なので全員と交流する機会があります。

▲その日の体験を話題にしながら食事を楽しめます。

▲少人数制なので、全員と会話を楽しむ機会があります。

イベントの最後には、中標津町農業後継者対策協議会から女性参加者へ特産品のお土産が用意されています。また、参加者同士で懇談する時間もあり、良い思い出になることでしょう。

▲イベントの最後に懇談の時間があります。

大勢で楽しく農業体験ができ、自然な形で異性と交流できるため、お見合いに抵抗がある方にも適したイベントと言えるでしょう。

対面交流会の実施プログラム：事前顔合わせから観光まで

2022年9月に開催される1泊2日の交流会は、次のような流れで行われる予定になっています。

交流会の3日前にオンラインで顔合わせがあり、そこで自己紹介をします。これにより、当日一緒に過ごす方々の顔や性格などを事前に知ることができ、スムーズな交流が期待できます。また、町内バスツアーや開陽台観光、農業体験など、地域の魅力を体験できるプログラムが用意されています。

>>2022交流会in中標津（2022年9月開催）詳細

対面交流会への参加方法：男女別の申し込み手順

1泊2日の交流会は男性は独身の農業後継者、女性は北海道内外の独身女性が対象です。この交流会は、農業に興味のある女性と農業後継者の出会いの場を提供することを目的としています。

男性の申し込みは、以下の募集案内に記載されているエントリーフォームから行えます。募集案内には、参加資格や申込方法などの詳細情報が記載されています。

>>2022交流会後継者男性募集案内

女性の参加者も募集中です。以下のホームページで詳細をご確認ください。

>>募集案内（北海道在住の方）

>>募集案内（北海道外在住の方）

2泊3日で農業を体験！中標津町の個人交流プログラム

中標津町では、農業体験を兼ねた個人交流も実施しています。農業体験・個人交流の期間は2泊3日で、参加者は酪農家や農家の方々と共に過ごします。

実際に酪農や農作業を体験しながら相手のお話を伺えるので、お互いに結婚後の生活をイメージしやすいと思います。

なにより、真剣に農業に打ち込んでいる姿はとても素敵で、きっと心を打たれることでしょう。農業への情熱や自然と向き合う姿勢から、相手の人柄や価値観を深く知ることができます。

農業体験・個人交流の申し込みから実施までの流れ

農業体験・個人交流の申し込みは、まず女性の方からプロフィールなどを記載した申込書を提出していただきます。

その後、JAがその方の希望に合う後継者男性を探して声をかけます。男性側が個人交流に同意した場合、JAが両者の連絡調整を行い、交流の場をセッティングします。

農業体験・個人交流には一定の個人負担金がありますが、女性参加者の交通費・宿泊費などは協議会が負担してくれます。これにより、参加者の経済的負担を軽減し、より多くの方に参加していただけるようになっています。

参加者の声：中標津町の婚活支援サービスの評判

中標津町の婚活支援サービスを検討している方に向けて、実際の利用者の声を一部ご紹介します。

オンライン交流会は気軽に参加できる点が特に好評でした。短時間で済むため、仕事や家事の合間にも参加しやすく、多くの方に利用されています。

ただし、オンライン交流会は画面上だけでの対面になるため、相手の雰囲気を十分に感じ取れない可能性があります。より深く相手を知りたい方や、直接会って交流したい方には、対面交流会がおすすめです。自分の希望や生活スタイルに合わせて、適切な交流会の形式を選んでみてはいかがでしょうか。

中標津町の婚活支援サービス：詳細情報まとめ

ここからは中標津町で行われている婚活支援の取り組みについてご紹介します。町が主催する婚活イベントや、結婚を希望する方々へのサポート体制など、具体的な情報をお伝えしていきます。中標津町では、地域の活性化と少子化対策の一環として、さまざまな婚活支援策を展開しています。これらの取り組みは、独身の方々の出会いの機会を増やし、幸せな家庭づくりを応援することを目的としています。

中標津町の婚活支援で出会える方

中標津町の婚活支援で出会える方は、20代前半から40代後半までの男性農業後継者が中心です。農業に興味がある女性にとっては貴重な出会いの機会となっています。

独身農業後継者人数	約60人
男女比	男性100％
主な年齢層	20代：50％ 30代：45％ 40代：5％

中標津町には女性の農業後継者もいますが、これまでのイベントには参加されていないようです。ただし、男性から農業体験や個人的な交流の申し込みがあれば対応してくれるとのことです。農業に関心のある方や、女性の農業後継者との出会いを希望する方は、ぜひ町の担当窓口に問い合わせてみることをおすすめします。

入会手続き・料金

中標津町の婚活支援は、事前入会などの手続きは不要です。イベントに参加する際には、個人プロフィールの提出が必要となります。このプロフィールには、基本的な個人情報や趣味、希望する相手像などを記入します。

婚活支援に対する固定の料金プランはありませんが、イベントごとに参加者の個人負担金が発生します。金額はイベントの内容によって異なります。

中標津町婚活イベントの参加条件と対象者

イベントの参加条件については、イベントごとに多少の違いはありますが、基本的に年齢条件は男性後継者の場合20歳から45歳、女性は20歳から38歳程度となっております。

収入に制限はなく、女性の職業も問いません。独身の農業後継者、または農業と中標津町に興味がある方であれば、どなたでも参加していただけます。ただし、農業経験がない方でも、農村での生活や農業に関心がある方は歓迎いたします。

女性の居住地は基本的に限定しておりませんが、イベントの内容や目的によっては、特定の地域からの参加を優先する場合もあります。例えば、北海道内の参加者を優先するイベントもございます。

中標津町役場の連絡先とアクセス情報

住所	〒086-1197 北海道標津郡中標津町丸山2丁目22番地
アクセス	・根室中標津空港から車で5分 ・中標津町交通センターバスターミナルから徒歩10分 【駐車場】あり（10台以上/無料）
問い合わせ先	電話：0153-73-3111（内線378） メール：koukeisha@nakashibetsu.jp
営業時間	8:30～17:00 【定休日】 土曜日、日曜日、祝日
公式サイト	https://www.nakashibetsu.jp/nougyou_iinkai/koukeishataisaku/

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